著者:メンタリスト DaiGo
出版社:詩想社
エッセンシャルに集中し、人生を豊かにするための実践ガイド
1. 価値観の見つめ方
本書でまず提案されているのは、自分にとって本当に大切なものを見極めることです。「リフレクティブプラクティス」という手法は、イベントや人との関わりについて、期待値と満足度を数値化することで、自分がどのような関係に満足しているかを明らかにします。こうして自分の価値観を把握することで、無駄な時間を避けることが可能になります。
2. 人間関係の切り捨て
不要な人間関係は、直接的に断るのではなく、自然にフェードアウトさせる方法が有効です。例えば、誘いを先延ばししたり、返事を曖昧にすることで、相手が次回誘うのを躊躇するような印象を与えます。これにより、不要な関係を整理し、本当に大切な関係に集中することができます。
3. 真の友情の見つけ方
真の友人を見つけるためには、既存の信頼できる友人から新しい友人を紹介してもらう方法が有効です。これにより、価値観の一致した信頼できる関係が構築されます。また、SNSなどで数多くの人と繋がる現代では、意識的に人間関係を絞り込む必要があります。
所感
本書は現代における人間関係の複雑さを解消し、人生を豊かにするための具体的な方法を提示しています。特に印象的だったのは、自分の価値観に基づいて関係を選び、無駄な付き合いを減らすという点です。現代社会では、SNSや仕事などで多くの人との関わりが求められますが、これはかえって自分の時間やエネルギーを浪費していることに気づかされます。
私たちは、無意識に「断ることができない」関係に引きずられがちですが、リフレクティブプラクティスを活用すれば、どの関係が価値あるものかを明確にできるでしょう。そして、その結果として、自分自身の時間を取り戻し、より充実した人間関係を築くことができるのです。
また、不要な関係を切り捨てる際に、直接的に「NO」と言うのではなく、相手が自然に誘うのを躊躇するような距離感を保つ方法も、現実的で実践しやすいです。人間関係のリセットは、勇気が必要な行動ですが、それが自分の人生にとって重要であることを認識し、行動することが大切だと感じました。
まとめ
『人間関係をリセットして自由になる心理学』は、現代の複雑な人間関係を整理し、人生の質を高めるための実践的な指南書です。リフレクティブプラクティスという手法を用いることで、自分にとって本当に重要な関係を選び、余分な付き合いを減らすことが可能です。無理に関係を断つのではなく、自然に距離を置く方法も実生活に活かせる点が、非常に実践的だと感じました。
人間関係に悩んでいる人や、自分の時間をもっと大切にしたいと考えている人にとって、この本は有益な一冊です。私もこれを機に、自分にとって重要な人間関係を見直し、より充実した生活を目指していきたいと思います。
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