🌿 Deceleration
3日間のグアム旅行を振り返ると、最も満足度が高かったのは間違いなくこの体験だった。
活発に動いた2日間を経て、3日目に訪れたのは長時間のリラックスタイム。旅の締めくくりにふさわしい、深い癒しの時間だった。
最初に瞑想を取り入れたのは正解だった。サウンドバスと呼ばれる、仏教やヒンドゥー教に由来するヒーリングを受けながら、音による癒しを感じ、同時に瞑想のレクチャーも受ける。
「最高のリラックスとは、眠ること。もし途中で眠くなったとしても、それでいい」
インストラクターのこの言葉が、すっと心に染み込んでいった。
英語での指示に少し不安はあったものの、一緒に行った友達も完全に没入し、最高のリラックス状態に入り込んでいた。
その後に出されたお茶、そして続くマッサージ。すべてが完璧に調和し、究極のリラックスが完成していた。
自分はまるでサウナで「整う」感覚に近いものを感じていたが、友達は「何も感じない無の境地」に達していたらしい。
同じ体験でも、こんなにも異なる感覚を得られるというのは、とても興味深かった。
日本に帰ったら、またこのようなマインドフルな時間を持ちたい。瞑想、仏教修行、サウンドヒーリング——
旅の余韻を、日本の日常の中でも再び感じられるように。
🎭 カレラプレミアムディナーショー
旅の最後の夜は、シルク・ドゥ・ソレイユの演出が関わるショーへ。
プロジェクションマッピングによる立体感あふれる演出が美しく、視覚的には間違いなく圧倒された。
でも、どこか心が震えなかった。完璧に整えられた美しい世界。それは素晴らしいけれど、自分が求めるのは、もっと人間の熱を感じられるものなのだと気づかされた。
昨日のFisheye Guamでは、パフォーマーの視線、圧倒的なエネルギー、ハプニングすらも含めて生の感動があった。
それに比べると、このショーは整いすぎていた。もちろん、大々的に宣伝され、アクセスも良く、Googleのレビューも高評価。万人受けする素晴らしいショーなのは間違いない。
ただ、自分にとって本当に心に響く体験とは何だろう?と思う。
もしかすると、このショーを見る代わりに——
海岸沿いで夕日を眺めたり、ふらっと入ったレストランで静かな食事を楽しんだり、
あるいは、高級レストランでフレンチを味わう時間のほうが、心に残ったかもしれない。
旅は、自分の価値観を知る機会でもある。
次の旅では、もっと偶然の出会いを大切にしよう。あえて計画を立てすぎず、直感に任せて動くことで、本当に心が動く体験に出会えるかもしれないから。
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