エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する 【楽に生きるための本】

BOOK


著者:グレッグ・マキューン
出版社:かんき出版

一般的に努力は良いものとされています。しかし、努力が成果に結びつかなければ、その努力は何の意味もありません。むしろ楽をして、楽しい思いをしながら最大限の成果を上げられる方が、自分にとっても他人にとっても幸福です。そんな原則を教えてくれるのがこの本です。本書の主な内容は、①精神、②行動、③仕組み化です。

① エフォートレスな精神

同じ行動を取るにしても、自分のメンタル次第でその感じ方は全く異なります。例えば筋トレをする場合、普通にやっていれば、ただ苦しいだけで、成果が出るのは数ヶ月後なので、とても続けられないでしょう。しかし、筋トレ中だけオーディオブックを聴いたり、ネットフリックスを観れるようにしたらどうでしょう。苦しい時間がご褒美になり、進んで進められるようになるはずです。こうして苦しい努力と楽しい遊びを結びつけて考えてみましょう。

所感

このアプローチは、私自身の生活にも大きな影響を与えました。例えば、朝のランニングを続けるために、好きなポッドキャストを聴くようにしました。それだけで、ランニングが楽しくなり、毎日の習慣として定着しました。さらに、仕事中に苦手なタスクに取り組む際も、好きな音楽をバックグラウンドで流すことで、集中力が高まり、タスクが苦ではなくなりました。エフォートレスな精神を養うことで、苦手なことでも楽しみながら取り組めるようになると感じました。

② エフォートレスな行動

どんなに実行しようとしても、なかなか腰が上がらないことはあるでしょう。物理的にも精神的にも、止まっているものを動かすにはとてつもないエネルギーが必要です。であれば、初手に必要なエネルギーを極限まで減らすのが吉でしょう。自分がやりたいことを明確にし、それに向けてやるべき事を洗い出し、一つ一つのステップを実行可能なレベルに分解します。こうすることで、容易に行動が取れるようになります。

所感

この方法を取り入れてから、仕事や勉強が格段に効率よくなりました。例えば、大きなプロジェクトを始める前に、細かいタスクに分けることで、取り組みやすくなり、達成感も得られるようになりました。具体的には、毎朝のルーティンを小さなステップに分解し、一つ一つクリアすることで、一日のスタートがスムーズに切れるようになりました。このように、行動を分解して取り組むことで、難しいタスクも少しずつ前進できると実感しています。

③ エフォートレスな仕組み化

毎日無駄に行っている行動は、一生時間を奪い続けることとなります。例えば知識であれば、賞味期限が短いネットニュースよりも、古来より受け継がれている古典を熟読する方が得られるものは大きいでしょう。人間関係であれば、毎回毎回新しい人にお願いをするよりも、一度信頼を構築してスムーズなコミュニケーションを行った方が、早く物事を進められます。このように、一度の苦しみで全てを解決するものは何なのか、それを意識することが重要です。

所感

自分の生活や仕事において、この「仕組み化」の考え方を取り入れることで、多くの時間を節約できました。特にメールの処理や定期的な報告作業などを自動化することで、他の重要な業務に集中できるようになりました。さらに、家事や日常のルーチン作業も自動化することで、自由な時間が増え、自己投資や趣味に時間を割くことができるようになりました。このように、一度の工夫で長期的な効果を得られる仕組み化の重要性を実感しています。

最後に

何かを捨てて、大切なものを得るのはとても難しいことです。人には一度得たものを失いたくないという本能があり、捨て去る際に抵抗感を覚えます。しかし少ない努力でも最大限の成果を得られると実感できれば、捨て去るのも怖くないでしょう。本書はそんな勇気を与えてくれる素晴らしい作品です。

特に印象的だったのは、「努力を最小化して成果を最大化する」という考え方です。これまでの私の人生では、「努力は必ず報われる」という信念が根強くありました。しかし、本書を読んでからは、努力の方向性や質が重要であり、無駄な努力を避けることが大切だと気づきました。このアプローチを取り入れることで、より効率的に、そして楽しく目標を達成できるようになりました。

また、日常生活においてもエフォートレス思考を実践することで、ストレスが減り、充実感が増しました。例えば、家事や仕事の効率化を図るための小さな工夫が、長期的には大きな効果をもたらしてくれることを実感しています。これからもこのエフォートレス思考を取り入れ、より充実した生活を送りたいと思います。


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