著者:読書猿
出版社:ダイヤモンド社
学習を極めるための参考書
世の中には数多くの教材や参考書が溢れていますが、そもそもの学習法を細かく書いた書物は少ないのではないでしょうか。学習の動機付けから時間管理、そして継続までを徹底的にサポートするのが本書『独学大全』です。本書は独学を効果的に行うための55の技法を紹介し、学び続けるための具体的な道筋を示しています。
① 動機
まず最も重要なのが「動機」です。どんな学習でも、最初の一歩は動機が原動力となります。自分がなぜその知識を得たいのか、その理由を掘り下げてみましょう。この動機が明確であればあるほど、学習は長続きします。本書では、動機を明確にした後、それを小さな目標に分解して行動に移すことを推奨しています。「行動を起こす」ことがやる気を生むという逆説的なアプローチです。
② 時間の管理
次に「時間の管理」が重要です。現代は情報が氾濫し、誘惑も多く、集中して学習する時間を確保するのが難しい時代です。本書では、自分の行動を記録し、無駄な時間を見つけるための「行動記録表」が紹介されています。また、「ポモドーロテクニック」という集中のリズムを作る方法も取り上げられ、短期間での学習と休憩のバランスを保つことで、効率的に学習を進めることができます。
③ 継続
学習において最も難しいのは「継続」です。本書では、「失敗の予測」と「パブリックコミットメント」という2つの技法が紹介されています。自分がどのような場面で挫折しやすいかを事前に予測することで、その対策を取ることが可能です。また、他人に目標を公言し、信頼を損なうリスクを回避するために行動を強制する手法も有効です。
所感
独学は現代において非常に重要なスキルです。情報が溢れた社会では、自ら知識を獲得し続ける力が必要とされます。本書の技法を駆使すれば、どんな分野の学習でも効果的に進められるでしょう。学びたいけど続かない人や、どこから始めれば良いのかわからない人にとって、本書はまさにバイブルと言えます。
まとめ
『独学大全』は学びを諦めない人のための最高のサポート書です。学習の動機付け、時間管理、そして継続までをトータルにサポートし、独学を成し遂げるための具体的な技法が詰め込まれています。独学を極め、自分の知識を深めたい人にとって、必読の一冊です。学び続ける力をつけ、未来を切り開いていくために、この本を手に取ってみてください。
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