自分を操る超集中力【集中力を操る方法】

BOOK

著者:メンタリストDaiGo
出版社:かんき出版

人間は本来、何かに集中できる生き物ではない。狩猟採集時代に1つのことに集中していては、背後から迫りくる肉食動物に気づかずに命を落としていた。人間の集中力は本来、様々な対象に分散するようにできているのだ。しかし、そんな本能は現代社会においてはミスマッチ。本能に逆らってでも、集中力を発揮する必要がある。そんな集中術をまとめた本書の主な内容は、①ルール、②源、③回復。

①集中力の高い人のルール

集中力の高い人には3つのルールがある。「鍛え方を知っている、長時間集中しない、疲れをコントロールする」の3つだ。集中力は脳の「前頭前皮質」という部位が司っており、意識的に使うことで集中力は向上する。また短期間で見れば、1日で使える集中量は限られている。長時間集中しようとするよりも、本当に大切なことに短時間集中することの方が有効である。また、脳の同じ部位を使用していると、集中力はすぐに低下してしまう。使用箇所を変えながら、疲れを分散させる、または回復させることで集中力は向上する。

②集中力の源

様々な要因が集中力向上に寄与する。例えば、運動は最も集中力向上効果があると言われている。人間は本来、狩猟採集をしながら生きてきた生き物であり、日常的な移動は不可欠であった。そうした中で重要な情報が得られることがあり、運動しながら脳を鍛えるように進化してきたのである。また食事も重要な要素。地中海式ダイエットと呼ばれる、野菜やフルーツ、魚介類、ナッツを多めに取る食事では、脳のパフォーマンスが向上するだけでなく、身体の炎症レベルも減少した。その他生活習慣を見直すことで、集中力は向上するであろう。

③集中力の回復

集中力回復のためには、不安やストレスの軽減が必要だ。何かの作業を行う際に、ワーキングメモリと呼ばれる一時的な記憶容量を使う。しかし、不安などの余計な感情が脳を圧迫していると、集中力も低下してしまう。そうした不安要素を軽減するために、不安を紙に書き出すことや「今は気にしない」と頭の中で唱えることが有効である。また、夜に不安になる時間を確保しておくと、昼に余計な不安に悩まされることがなくなる。

所感

本書を読んで、集中力は弱いものであるが、これだけ集中力を向上させるテクニックが存在していることに驚いた。運動や食事、メンタル管理など、日常生活の様々な面で工夫することで、集中力を向上させることができるのだ。自分に合う方法を見つけるためには、いろいろと試してみる必要があるが、その過程自体も興味深いと感じた。特に、運動や食事の改善は即効性があり、日々の生活にも取り入れやすい。集中力を高めることで、仕事や勉強の効率が上がり、自己成長にもつながる。

まとめ

現代社会では、集中力が求められる場面が多い。集中力を高めるためには、自分の生活習慣を見直し、運動や食事、メンタル管理など、様々な工夫を取り入れることが大切だ。集中力が向上すれば、仕事や勉強の効率が上がり、自己成長にもつながる。自分に合った方法を見つけて、集中力を最大限に活用し、より充実した生活を送りたい。集中力を高めるためのテクニックを学び、日々のパフォーマンスを向上させることで、人生全体の質を向上させることができる。本書は、そのための貴重なガイドとなるだろう。


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